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転移は、もう怖くない|がん治療の最前線で戦う

大事にならないための対策

看護師

飲酒との関係

食道がんの危険因子とされているのが、喫煙と飲酒です。喫煙は百害あって一利なしと言われていますので、食道がんに限らず、様々な病気の危険因子なのですが、飲酒は少量、あるいは適量ならば良いという見解もあります。ただ、食道がんと飲酒には、興味深い関連性があります。というのは、飲酒をして顔が赤くなる体質の人は食道がんになりやすいというのです。最近の研究で、アルコール代謝酵素欠損が食道がんの原因であることが判明しました。ですから、飲酒をすると顔が赤くなってしまう人は注意が必要です。顔が赤くなる人で1日2合以上の飲酒をする人は、1日2合以下の人に比べると発症率が3.4倍になるという報告があります。もちろん、そこに喫煙が加われば、更に発症率は高くなります。

内視鏡検査で早期発見

何ごとも早期発見、早期治療が大事になりますが、食道がんも同様です。それほど進行していなく、深達度が浅くて転移もなければ、内視鏡治療を施すことができます。内視鏡治療は外科的治療に比べて、格段に体にかかる負担が少ない治療です。そして早期の発見、治療となりますから、当然、完治の可能性も高くなります。ただ、厄介なのは、早期の食道がんには自覚症状がほとんどないことです。早期の食道がんは、大方、胃の内視鏡検査の際に発見されることになります。つまり、胃の異常を感じる、あるいは医師より指摘され、胃の精密検査をしたところ、思いがけず食道がんが発見されるということが多いのです。但し、言い換えれば、内視鏡検査を定期的に受けていれば、食道がんを早期に発見できるということです。ですから、定期的に人間ドッグ等を受けておくべきです。